メンターが遺してくれたこと

仕事で、闘病の併走を通じて、教えとして遺してくれたことをグリーフケア兼ねて綴ります

やる気が出ないときやしんどい時こそ書くと決めた

様々なストレスが原因で、予定はないからいいけど、やる気が起きない。

ただダラダラしてしまい、結局気分も晴れない。

自分でもどうにかしたいけれど、どうしたらいいのか。

 

メンターとお別れして以来、1年が経ちますが、ある程度私は立て直しつつある、と思いつつも、完全に同じ精神状態ではないのだろうな、と思います。

ちょっと進んだかな、と思っても、また逆戻り…。

 

メンターが私にとっての様々な役割を担ってくれていて、その一つには「親」のポジションがあります。だから、今までは心のどこかで、何かあっても最後は絶対大丈夫、と思っていたのに、それが急になくなり、迷子になった子どものような不安感がずっとつきまとっています。

 

それは日常生活にも、きっとちょっとずつ影響を及ぼしているはず。

人間関係で、以前より不安やストレスを感じやすくなったり。

そもそも、もとからぐるぐる悩み始めたら抜け出せないタイプなのが悪化気味。

 

そんななか、「幸福のための人間のレベル論」という本を読んで、少し、お!これなら少しは自分にとって解決策にできるかな、と思ったので紹介します。

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亡くなった後、人はどうなるのか、霊や輪廻は存在するのか?

霊や輪廻は存在するのか亡くなった後に人はどうなるのか、というのは今生きている人にはわからず、現代の科学では証明もできない、大きな謎の一つです。

 

亡くなったら「無」であり、それで終わり、と考える方もいるでしょう。

いやいや、亡くなってからも輪廻がある、何なら前世もある、だから魂が存在する、という考え方もあるでしょう。

 

私は過去に祖父母などを亡くしていますが、今回メンターとの突然の別れを経験して、また会いたい、という想いから、このことをとてもよく考えるようになりました。

いくら考えても正解はない(正解がわからない)問題で、ちまたに色々な本は溢れているものの、根拠がある、証明ができるものもないので、結局は自分なりの「答え」を見つけるしかないので大変です。

 

輪廻や転生があるかはさておき、もう一度話せる機会がほしい。できれば現世の「私」としてもう一度話がしたい。

これは大切な人との別れを経験した、多くの方が願うことかなと思います。

とはいえ、私の願う「(何らかの形で)再会がある」為には、「魂」がある、「輪廻転生がある」ということを信じる(信じられる)必要があります。

 

ぱっと信じられる人、もしくはもともとそういう世界がある!と信じていた人はいいなぁと思うのですが、私は違いました。
今までそんなことを深く考えてこなかったし、いきなりそれを信じろ、と言われても、私自身が見えるわけでもないので、結局あれこれ本を読んだり、ネット記事を読んだりして、自分の中の猜疑心と闘うことになりました。(結構疑り深いので、自分で自分を持て余して大変でした笑)

 

今回はその猜疑心と闘った、私なりの考えを残しておこうと思います。

同じように、輪廻や転生、魂の存在を信じたい(そして再会できると思いたい)けど、心の底からは信じられないから苦しい…とぐるぐる悩んでいる方の助けになって、少しでも心が軽くなれば幸いです。

 

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【体験談】故人と繋いでもらうサービスを試してみて①

故人からのメッセージ

先日、1周忌を迎えました。

正直、長かった1年でした。

 

この1年、今となってはやはり最初は混乱していたんだな、とか、少しは当時の自分を振り返る余裕がでてきたかと思えば、記念日やら命日が近づくと不安定になったり…と進んでは戻り、また少し進んで…といった状態が続いています。

 

そんななかで、遺された直後からあれこれ自分のためにグリーフケアを学びつつ、結局一番私にとって癒しとなった体験を今日は紹介したいと思います。

同じように大切な人を亡くした方が、少しでも心休まる時間を持てたらいいな、と思っています。

 

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【和食のマナー】穂紫蘇の食べ方

穂紫蘇についてご存知ですか?

紫蘇の葉は皆さんご存知かと思います。

穂紫蘇は、お刺身などの付け合わせで出てくることがあるので、名前は知らずとも、見たら「ああ!」となる方も多いかも知れません。

穂紫蘇

この写真の中央にある、細い枝のようなものが穂紫蘇です。

紫色の花が咲いていることもあります。それは花穂紫蘇と言うそうです。

 

この穂紫蘇の食べ方を教えてくれた(というか見せてくれた)のもメンターでした。

基本的に日本料理のお皿にのっているものは全て食べられると言いますが、これをどう食べるかは知りませんでした。

なかなか食べ方を知っている人はいないのでは、と思います。

 

美食家のメンターには色々と美味しいものを食べに連れて行ってもらいましたが、あるお寿司屋さんで、その花穂紫蘇の花の部分をお箸でこそいで、お刺身用のお醤油皿に入れたのです。

お醤油皿に紫の花が咲いて、わー!お洒落!と思ったのです。

 

見た目も綺麗なのはもちろんですが、紫蘇の葉ほどは強くない、淡いさわやかな香りがついて楽しむものだとか。

 

お洒落で、食通のメンターに教わった、素敵な教えの一つです。

亡くなった人と会話したいと思った時に

先に逝った大切な人に逢いたい、はもちろんのこと、自分の決意について相談したい、尋ねたいと思うことはありませんか。

どう返事をしてくれるか、今、もう1回会って相談できたら、と思う機会はきっとこれから先の人生においても本当に沢山あるんだろうなと思います。

そんな場合、どうしたらいいのか、について考えさせられるニュースを見ました。

 

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今、闘病に併走して辛い方へ

大切な人が急にいなくなってしまった2022年。

こんなに悲しい年はない、そう思います。

 

でも、2021年に病気がわかった時もとんでもない年だなと思ったのです。

今から思えば、病気でも、大切な人が生きて側にいる、それだけで幸せだったのに。

 

大切な人の病気の告知、それは大きな衝撃となり、その事実を受入れるのに時間もかかります。

元気になってほしい、以前の生活に戻りたい、将来どうなるのだろう…と不安になり泣くことも増えるでしょう。

 

そんな時、少し想像してみてください。

人は残念ながらどんな人でも、いつか必ず亡くなります。

そんな未来は早いか遅いかで、必ずやってくる。

そういう日が来た時に、過去にタイムスリップして戻ってきたのが「今」だとしたら。

 

私は残念ながら、既に「大切な人がいなくなってしまった未来」にいます。

もし、今、闘病中の、何だったらがん告知を受けた日に15分でも戻れるとしたら。

 

声が聞けて、返事がしてもらえる。

贅沢は言わず、話せなくても、黙って横にいて顔が見られて、触れられるだけでも良い。

それは、想像するだけでも幸せで泣ける、自分の寿命と引き換えにしてでも欲しい時間です。

 

闘病に併走している方、あなたが辛くて辛くてしょうがない、と感じている「今」は、ちょっと距離をおいてみると、そんな時間でもあります。

 

不安や恐れというのは、思考が「過去」と「未来」にいってしまっていて「今」にないから、と何かで読みました。

 

難しいかも知れないですが、「今」この瞬間に目を向けて、是非その時間を大切にしてください。

私が羨ましくて羨ましくてたまらない、そんな「過去」にいるのです。

 

大変で辛いと思っている時間も、そんな見方もあるのだと知ってもらえたら嬉しいです。

「今、この瞬間を大切にして過ごすこと」は、私の大切な人が命を懸けて教えてくれた教えの一つです。

治療法は主体的に決めるべき

治療法の最終決定は自分でした、と患者さんが思うことは、後々後悔しないためにも大切なポイントです。

 

がん告知を受けると、本人は勿論のこと、家族や付き添う人達も精神的に大きなショックを受けます。

今まで大きな病気にかかったことなんてなかった!という人だと、なおのこと病院やお医者さんとの付き合い方だって知らなかったりします。

 

そんななかで、途端に考えないといけないことや決めないといけないことは増えるし、気持ちが落ち着く間もなく、怒濤の勢いで色んなことが降りかかってくると、つい思考停止してしまいがちです。

代表的なのが、治療方法について、主治医が言うとおりにします、と何も考えずに決めてしまうことかなと思います。

 

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