メンターが遺してくれたこと

仕事で、闘病の併走を通じて、教えとして遺してくれたことをグリーフケア兼ねて綴ります

【体験談】故人と繋いでもらうサービスを試してみて①

故人からのメッセージ

先日、1周忌を迎えました。

正直、長かった1年でした。

 

この1年、今となってはやはり最初は混乱していたんだな、とか、少しは当時の自分を振り返る余裕がでてきたかと思えば、記念日やら命日が近づくと不安定になったり…と進んでは戻り、また少し進んで…といった状態が続いています。

 

そんななかで、遺された直後からあれこれ自分のためにグリーフケアを学びつつ、結局一番私にとって癒しとなった体験を今日は紹介したいと思います。

同じように大切な人を亡くした方が、少しでも心休まる時間を持てたらいいな、と思っています。

 

 

その方法は占いです。

 

占い、ときくと、スピリチュアル系な話はちょっと…と嫌がる方もいるでしょう。

精神的に弱ったからと言ってそっち方向に走るのは…などと思われる方もいるかもしれません。

 

私も大切な人に遺されるまで、そういう風に思う側でしたし、そもそもそれまで一度も占いなど体験したことがありませんでした。
大切な人を見送った後に頼る手段として考えもしませんでした。

 

実際、私が占いをすることになったのは、今回遺されたこと自体がきっかけではありません。

 

そもそもは、まだ突然の別れがあるなんて想像すらしていなかった頃に、友人がよく当たる占い師さんがいてね、という話をしてくれたことがきっかけでした。

よく当たるので、友人は何度か行っていて、知人だと割引もしてもらえるから、良かったら、と話してくれていました。

私自身は占いに多少興味はあれど、実際に行くとなると、誰が本当に当たるのかもわからないし(ネットで検索しても、よくわからないですしね…)それにお金を払うのは…と行ったことがありませんでした。

 

なので、実際の友人が行って、よく当たる、こんなことを言われた、という話は面白く、何度かきくうちに、お値段もとても良心的(当時30分3,000円だったのです。現在は値上がりしてしまいましたが…)なので、最初に話を聞いてから1年ほど経った後に、それなら一度お遊びで行ってみようかな、と予約をしたのです。

 

その占い師さんは完全に個人でされていて、予約をネットで取るのですが、人気らしく、予約しよう!と実際に動いた日から1か月ぐらい先の予約になってしまいました。

そして、その占いの予約した日から、予約日当日までの間に、私とメンターの別れは突然やってきたのでした。

 

初めての占いは、そんな別れから、約2週間後でした。

 

その頃は、メンターのご家族が遠方にお住まいで高齢だったこと、そしておうちが賃貸なので、できるだけ早めに片付ける必要もあり、遺品整理のお手伝いを請け負っていました。
毎日おうちに通って、一人で泣いたりしつつ片づけをしている日々でした。


そんななかで占いの予定は、折角取れた予約だったし、気分転換になるかな、もしかしたら亡くなった人のことっていうのも聞けるのかしら…?と思って予定通り行くことにしたのです。

 

生まれて初めての占い。しかも対面。
初めて会う人に、悩みとかって言えるものなのかな…とドキドキしつつ向かいました。

 

予定時間に到着して、向き合って「さぁ何からききましょうか」と言われたので、色々質問は考えていった方がいいと友人にアドバイスをもらっていたのですが(制限時間を目いっぱい使うようにと笑)やはり一番気になるのは突然別れた人のこと。

 

ただ、私はそもそもこの占い師さんに、亡くなった人のことを尋ねるつもりもなく予約していたので、そういったことに対応している方かすら、わからなかったのです。
(その占い師さんはタロット占いをメインとされていて、私のイメージでは故人と繋がれる方というのは霊能者?みたいなイメージでした)

 

そこで「亡くなった人のことも尋ねられますか?」と尋ねたところ、「どういう方?」と質問されたので、状況を話そうとしたら(さすがに2週間ちょっとで情緒も超絶不安定な時だったので)急に号泣してしまい、占い師さんにもびっくりされる始末…笑

 

何とか2週間ほど前に亡くなって…メンターであり、家族のような人だった…と説明をしたところ「そんなに最近なら、まだこのあたりにいるから大丈夫。話したい?」と物凄く自然に言われて、今度は私が度肝を抜かれました。

 

あんなに会いたい、話したいと思っていたことが、そんなにあっさりできる、という返事をもらったら、その価値観の違いというか、常識の違い?みたいなものに、頭が真っ白になったのです笑 

「話せる」は、当時急な別れを経験したばかりの私にはとてつもないパワーワードでした。

 

タロット占いだったこともあり、Yes or Noで答えられる質問をあげてもらえたら、と言われたのですが、まさかそんな簡単に故人に質問ができるとも思っていなかった私は、動揺しすぎて質問が出てこず、メッセージを何かもらえますか…?とお願いするのが精いっぱい。それでも対応していただけて良かったです。

 

その時もらったメッセージは、確かにメンターなら私に言いそうだと思ったことでした。

 

そう言うと、それって占い師さんが当たり障りないことを言ってるんじゃないか?と疑う人もいるでしょう。
実際その部分だけだったら、私もそう思ったかもしれません。

 

私が本当にそういうメッセージを受け取れる人もいるのかな?と少し信じたのは、結局そのメッセージをもらった後、その場でメンターのこと以外の質問もしたからだと思います。

 

というのも、30分という時間のなかで、メンターに対してのYesもしくはNoで答えられる質問を用意しておらず、占い師さんにも「1周忌を迎えるまでなら、尋ねられるから」と言われたこともあり、その日は一旦メンターからのメッセージをもらうだけで、その話題は終了したのです。

 

残りの時間で、もともと考えていた質問(仕事や人間関係等)をいくつか尋ねたのですが、そちらが結構当たっていたり、何でそんなことわかるの?!ということがあったのです。

質問の答えのなかには、想像すらしていなかったことを言われて、その日2度目の動揺をするようなこともあったりと(その結果がわかるのはかなり先のことになるので、まだ当たるかどうかわかりませんが…)30分終わるころには、この占い師さんは確かに当たる、というか視える人なのかな…と思ったのです。

 

当たるか当たらないかはさておき、その日、確かに私は少しすっきりしましたし、落ち着かせてもらったのです。

特に1周忌までは大丈夫だから、という言葉は、少し時間の余裕をもらえたと感じました。突然の別れが辛かっただけに、あまりにも当然のように「1年は話せる」と言われて安心したのです。

 

依存するのは良くないけれど、うまく励みにしたらいいのかな、と考えました。
占いというと軽いけれど、所謂カウンセリング的なものにも近いのかな、とも感じました。

 

とはいえ、なんやかんやでこの日は動揺していて、後から思い返すと、1周忌過ぎたらどうなるのか?といった疑問や、メンターに尋ねたい質問も沢山出てきたので、それからしばらくして、2度目の予約をいれたのでした。(②に続く)